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いつも学校終わりに迎えにきてくれる長谷部は、俺が姿を現さないから心配してるかな、ってのんきなことを考えていた。 …小さい頃から組で鍛えられたから多少の忍耐力はあったし、相手は同級で子供だから大丈夫だと思っていたんだ。 でも段々目が霞んできて、指一本も動かせなくて、息をするのも難しかったのを今でも覚えている。 __いつ終わるのかな。 このまま死んじゃうのかな なんて思ってた、でも…長谷部が助けに来てくれたんだ。 「祐さん…ッ!!!!」 きっと、いつまでたっても姿を現さない俺を探しにきたんだと思う。 上手く開かない目を開けて、長谷部へと顔を向ける 長谷部の顔は、凄く悲しそうで、悔しそうな情けない顔をしていた。 長谷部が来ると、俺に暴行していた奴らは慌てて逃げて行った。それを見ているだけで笑いが込み上げてきたけど笑うとわき腹が痛くて顔をしかめた。 「…祐さん…ッ」 地面に情けなく横たわってる俺を抱き上げて長谷部は泣いていた。 長谷部が泣いているのをこの時初めて見たと思う。 なんでか分かんないけど、胸が苦しくて見ていられなかった。 なんか言おうと思ったけどなんて声をかければいいのか分かんなくて、長谷部の涙を服の袖で拭いてあげた。 涙を拭いてあげると、ビックリした様だったけど、涙が止まらず強い力で抱きしめられた。 「…だ、じょぶ、だ…か、ら」 そう言って笑ってみせたけど、上手く笑えていなかったと思う
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