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鳳凰や麒麟にも等しいコンラート・パンナコッタ13世なら、タロスなんか目じゃない。
その吐息はブレス攻撃となり、上級ドラゴンのブレス攻撃に匹敵する。
また、鍵爪は鋼鉄すら軽々と両断し、翼からは、高位の風属性の魔法を放つ。
召喚詠唱を終えた後、かなりの魔力を消費し、肩で息をする俺だが、これで、勝ったも同然。
得意顔でナゴ達を見返すと、何故か三人とも俺じゃなくて、俺の上を見上げていた。
よくみると、タロスやニャー子も。
不信に思った俺も見上げてみると、空に巨大な影が出来ていて、それが徐々に大きくなってきて……。
「うわ!うわぁぁぁぁ!」
逃げるまもなく、黄色い、巨大なピヨコの下敷きに。
「た、助けて!くる、苦しい!」
巨大なピヨコの下で、もがく俺に対し、ピヨコは妙に涼やかな目を向けてきた。
『お助けにきましたぞ、マリク殿』
「ち、違う!向こう!敵向こうだから!」
『いやいや、我は攻撃などという野蛮な真似は致しませぬ。ただ、マリク殿の盾になろうと……』
そこで、ピヨコが姿勢を変え、全身で俺にのしかかってきた。
「うわぁぁぁぁ!」
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