焼きもち

5/8
前へ
/392ページ
次へ
「気持ち・・・いい?」 耳元で甘く囁かれ、ぞくっとした感覚が走り抜けた。 「そこ、くすぐったいから、だめぇ」 いやいやを繰り返すも、彼は手を休める事はなく、首筋から、鎖骨の窪みに舌を這わせながら、執拗なくらいに胸の突起を嬲り続けた。 「・・・あぁっ・・・ん」 自分のものだとは思えないくらい甘ったるい声が漏れ、思わず口を両手で覆った。 「声を押さえることはないよーー龍だって、同じ事をしているんだ・・・思う存分聞かせてやればいいよ」 やんわりと自身を握られ、腰がじんわりと熱くなるのを感じた。 「ほら、もう先走りの蜜が零れてるよーーこっちはぷくっと勃って・・・どっちを先に舐めて欲しい?」 舌の上でコリコリと転がし、強めに吸い上げられ、快感が背中を駆け抜けていった。 「やぁ・・・ん・・・」 「ナオ、言わないとこのままだよ」 何もされていないのに彼の手の中でぐんと嵩を増す僕自身。痛いくらい張り詰め、先からは先走りの蜜がこんこんと溢れ出て、切なげに震えていた。 「信孝さんの・・・口で・・・して・・・お願いだから・・・」 羞恥心をかなぐり捨てて、自らねだった。
/392ページ

最初のコメントを投稿しよう!

968人が本棚に入れています
本棚に追加