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オレ達はいい年こいてチャンバラに夢中になったチョロスケ二人組ということになった。
暑さのせいで頭がショートしたんだろう、きっと。
でも何かが引っかかる。
学校に向かってみんなでゾロゾロ歩きながら、おれはさり気なく高橋に近づいて、小声で訊いた。
「さっきのって、演技じゃないよな」
「わからんが。暑さのせいじゃないよな」
「おれも何か感じてたような気が」
「だな」
「あんまり霊、霊って言わんとこうや」
「そうじゃな。残念なオカルト野郎と思われてオシマイじゃけえな」
樫飯さんをめぐっては鋭く利害が対立する二人だったが、ここではすんなり紳士協定が成立したのだった。
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