俺のケツ、ピンチ。

2/3
前へ
/15ページ
次へ
 連結した部分に、さんざん塗り込められたクリームが足される。奇しくもクリームはきちんと潤滑油としてはたらき、奴の逸物が難なく出入りする。 「んっ、ぅ、ぅ」  緩急付けながらの和馬の動きに合わせて、腹の底から押し出されるように声が漏れる。  苦しさと吐き気を堪えた音。  だけどそんな状態は、ある一点を突かれるまでだった。 「ん? ……っ!?」 「あぁ、見つけた」  脳天から足先まで、背筋を電流が走ったように身体が跳ねた。  知識としては把握していた。だけど、まさか、自分で体感することになろうとは思いもしなかった快感。  そう、快感だった。  ついさっきまで否定していた気持ち良いという感覚。何だ、これは。  そこを重点的に責め立てられてしまえば、口から漏れ出るのは自分のものとは思えないほど高く、甘い、快楽を貪る啼き声だった。 「んっ、んぁっ!! ばっ、ばか……っ! かず、ぁ……かずまぁ!!」  もう駄目だ。脳みそ、溶けた。  何も考えられない。  辞めよう。考えるのを、辞めよう。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加