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再び木ベラでクリームを掬い取り、今度は下腹部へとそれを落とした。和馬の指が少しずつクリームを掬い取り、器用に性器を避けながら足の付け根や内腿へ塗りたくる。その冷たくてベトベトした感触が気持ち悪いのに、和馬の指が触れた箇所はなんだかむず痒くて気持ち良……。
「ねえ、それ以上勃起させたらクリーム付いちゃうよ?」
「へ……」
「それとも、やっぱり塗って欲しかった?」
言われて見遣った下腹部には、まんまと勃ち上がってしまったムスコが、ギリギリクリームの付かないところまで首を上げていた。自分で何とかしたいけど、両手首を拘束したタオルがそれを許さなかった。
身を捩って熱を放とうとするけど、思考を読んでいるかのように和馬は俺の思い通りには動いてくれない。
限界だ……。
「わ、かった、俺の負けでいいよ……」
触れて欲しい部分には触れられない、触れてくれない、そのもどかしさから解放されたかった。
もうやだ……、勘弁してくれ。
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