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シックスは、オートマタに向かって、鋼鉄の手甲脚甲を付けた腕と脚を振り回していく。
だが、簡単に倒れない。
身長210cm体重99kgはある屈強な体を持ったシックスの攻撃でも、機械兵オートマタは倒れない。
「下がれよシックス!! いくらお前でもその数を相手にするのは無理だ!!!」
ブラッドがエヌエーに続いて叫んだ。
だがシックスは――。
「俺はあきらない……」
そう呟いた瞬間に、シックスの周りに激しい風が吹き始めた。
その風は、シックスの両手両足に巻き付いていく。
「それが親父の……反帝国組織の意志だ!!! 俺はこの体が動き続ける限り、ストリング帝国と戦う!!!」
シックスの嵐のような咆哮。
それから、風を纏わせた拳をオートマタを頭部を打ち込んでいく。
拳が当たった瞬間に、風が竜巻のように巻き起こる。
先ほどはダメージすら与えられなかったが、今度の攻撃はオートマタの頭部を破壊した。
「……やっぱりあいつは特別だな」
メディスンがポツリと言った。
そして言葉を続ける。
「いまわかったよ、あいつは風が操れるから特別じゃないんだ。あの揺るがない意志こそが……」
「なに言ってんだよ、メディスン」
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