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「あれは、私以外にも力がある人間がいたことに驚いただけだ。お前の話では外の世界ではめずらしくないんだろう。それよりもノピアを倒す。手を貸してくれ」
キャスの言葉にもちろん頷くアン。
2人はノピアの乗った戦闘車両――プレイテックを追いかけたが、すぐに機械兵オートマタに囲まれた。
全方位――。
インストガンから放たれた電磁波と、オートマタの白いメタリックな腕が、アンとキャス目掛けて飛んでくる。
2人はピックアップブレードで、それらを弾き返すが、如何せん相手の数が違い過ぎた。
オートマタの白い腕を受けて下がったアンが、キャスと背中合わせになる。
「キャス、さっきみたいにこいつらを吹き飛ばしてくれ」
「ダメだッ!」
キャスは、インストガンを撃ってくるオートマタの心臓部に、ピックアップブレードの白く光る刃を突き刺して返す。
「いま吹き飛ばしたら、他の人間に被害が出る」
「だったら――」
キャスに胸を刺されたオートマタが反撃をしようとしたところを、アンがブレードで打ち返しながら言葉を続ける。
「加減してやればいい!!」
「そんな都合のいいものじゃないッ!! できたらとっくにやっている!!!」
倒しても倒しても現れるオートマタ。
アンとキャスに疲れが見え始めたとき――。
2人の顔に風が吹いたと思うと、目の前にいた機械兵の頭部が蹴り飛ばされる。
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