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その蹴りでひび割れた頭に、突撃銃――ステアーACRのダーツ状の弾体が発射され、オートマタは倒れた。
「大丈夫か?」
シックス、ブラッド、エヌエー、メディスン4人が2人の傍に駆け付けた。
「シックス、ブラッド、エヌエー! それと……お前はいいや……」
アンが無愛想にメディスンに向かって言うと、彼は、うぐぐ、としか返せなかった。
エヌエーが困った笑みを見せて言う。
「アン、こんなときにそんなこと言わないでよ」
「いや、大事……悪いことのツケは大事」
アンは呟くよう言った。
「そんなことより――」
メディスンは、アンに冷たくあしらわれたため、嫌な顔をしたままだったが考えを伝えた。
こちら――すなわち反帝国組織の残りの戦力を使って、オートマタや前線にいるプレイテックを足止めする。
その間にアンとキャス、そしてシックスで、最後尾まで下がったノピアの乗るプレイテックに向かう。
シックスが心配そうに訊く。
「だが、それではもたないだろう。敵の数の方が圧倒的に多い」
メディスンは、不機嫌な表情をしたままで何も答えない。
ブラッドが笑顔で言う。
「敵の大将はお前たちに譲ってやろうって話だよ。だからこいつはイライラした面してんだ。ホントは自分が行きてぇんだもんな」
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