32章

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そういって不機嫌なメディスンの肩を叩くブラッド。 メディスンはブラッドの態度に。ますます苛立っていそうだった。 ブラットは気にせずに続ける。 「だからまあ、そういうわけだ」 「どういうわけだ」 シックスが少し(あき)れて返すと、ブラットとメディスンはそのまま機械兵たちへと向かっていった。 「それにね――」 エヌエーが穏やかな声で言う。 「さっきもそうだったけど、アンとキャスがいれば……。ううん、今度はシックスもいる……。あなたたち3人にならなんとかできるって思うの」 エヌエーは3人にニッコリと笑うと、そのままブラットとメディスンの後についていった。 「だそうだ……お前たちはどうする?」 仲間たちの背中を見ながらシックスが言った。 アンが――。 「当然いく!! あんなことを言われて断れるか!!!」 キャスが――。 「言葉は返さん。私はただ行動で(しめ)すのみだ」 3人は、ブラットたちが敵を抑えてくれている間に、ノピアの乗る戦闘車両――プレイテックに向かって走り出した。
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