33章

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33章

走り出すアンたちに、機械兵――オートマタが襲い掛かるが、反帝国組織(バイオ・ナンバー)の兵士たちがそれを止め、3人の道を作る。 飛び交う味方の銃弾。 敵の電磁波を()けながら、アンたちはノピアの乗っている戦闘車両――プレイテックを目指す。 背中から、戦っている兵士たちの苦痛に()ちた叫び声が聞こえるたびに、表情を歪めるシックス。 その中から――。 「いけ!! 頭さえ叩けばこいつらはただのでくの坊だ!!!」 ――ブラット。 「あなたたちならやれる!! あたし、信じてるッ!!!」 ――エヌエー。 「ここで全滅したら、あの世で親父に合わす顔がさらになくなっちまう!! さっさといけよ!!!」 ――メディスン。 他の反帝国組織(バイオ・ナンバー)の兵士たちも、アンたちに向かって(げき)を飛ばす。 アン、キャス、シックス3人は、これまでの戦いですでにボロボロだったが、その声によって気持ちだけは高まっていった。 アンは思う。 ……いま、みんなの意志がひとつになっている。 負けられない……絶対に負けられない。 その意志を背負って、必ずノピア将軍を倒す!!!     
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