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そして、とうとう敵陣の最後尾に到達した。
ノピアの乗るプレイテックが、頭部に付いたインストガンで電磁波を放出し、近づけないように牽制してくる。
だがアンは、怯むことなく正面からブレードで斬り込んでいった。
プレイテックのボンネット部分に、白く光る刃が刻まれる。
キャスとシックスは、それぞれ敵車両の左右に回り込む。
キャスは掌を向けて、勢いよく水を放ち、水圧で窓ガラスを割り、フロント、リアドアを破壊していく。
シックスは両手の掌を合わせてから、それを大きく振りぬくと風が刃物のように飛んでいき、プレイテックの車体が切り刻まれる。
激しい攻撃により、戦闘車両は完全に大破した。
アンがボンネットに飛び乗り、運手席を見下ろして叫ぶ。
「もうお前の負けだ!! 大人しく投降しろ!!!」
それに答えるように呟きが聞こえ始めた。
「最悪だ……今日がこんなに最悪な日になるとは思ってもみなかった……」
ノピアが、割れたフロントガラスから身を乗り出していた。
上半身がアンの目の前に晒されても、ノピアは独り言を続けている。
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