8章

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モズが機械人形によって、壁に叩きつけられた音だ。 「モズ隊長ッ!?」 ストラが叫びながら、飛ばされたモズへと駆け寄った。 アンたちが一斉にインストガンを撃つ。 轟音と閃光(せんこう)(ほとばし)る。 放たれた電磁波が、機械人形たちの腕や頭部を破壊していく。 後方にいた2体の機械人形が、前衛で倒された3体を飛び越えて向かってくる。 リードが、アンを(かば)うように前へ出て、腰に()びているピックアップ・ブレードを出した。 それに呼応(こおう)するかのようにレスもブレードを握る。 グリップにあるスイッチを押し、光のサーベルが姿を現す。 二人はその白い光の(やいば)で、残った2体の機械人形の攻撃を受け止めた。 「っく!? なんてバカ力だ」 「ああ、まるで大型のキメラ並だぜ」 リードとレスが冷や汗を()いていると――。 「二人ともそのままだぞ」 アンが声をかけた。 手にはインストガンを構えている。 そして電磁波を発射。 2体の機械人形は、頭部が吹き飛ばされて、その場に(しず)んでいった。 リードが、動かなくなった機械人形に近づく。 「こいつら……なんなんだよ……?」 アンもその傍へ行き、リードへ声をかける。     
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