ボーナストラック 食事の時間

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傍にいたニコも驚いて、つられてビクッとなる。 その様子を見た、周りにいた兵士たちが不思議そうに首を(かし)げている。 その中の一人がマナに声をかける。 「どうした? どっか調子が悪いのか?」 「いえ、なんかいま友達がたくましくなったのを感じて……」 兵士たちがそれを聞いて笑った。 マナも、そんなわけないか、と笑みを返した。 だが、マナは内心で思う。 ……気のせいかもしれないけど。 きっとアンだ。 マナは、傍にいたニコを抱いて言う。 「ねぇニコ、きっとすぐに会えるよね?」 マナの言葉を理解したニコは、嬉しそうに鳴いて返した。 それぞれが食事を取っているとき――。 一人の男がボロボロに(くず)れた廃墟の中から、その身を起こしていた。 アンたちに倒されたストリング帝国の将軍――ノピア・ラシックだ。 「わ、私が……負けただとッ!? クソッ!! クソッ!! 覚えていろよアン・テネシーグレッチ!!! 貴様の力をいただき、必ず研究室に送ってバラバラにしてやるッ!!」 ノピアは、半壊(はんかい)した身体を動かしながら、空に向かって叫ぶと、側にいたサソリを手で掴んで口の中に放り込んだ。
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