悪魔 パイロ

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悪魔 パイロ

「パイローーーーパイロってば!」 俺を呼ぶ声に、はっと我にかえる。 「ん?どうした?」 「どうしたじゃないよ!前、前!本日3度目のエンジェルズだよ!」 そう言われて見上げた空には数える事もできないほどの、比喩では無く言葉通りに空を埋め尽くすほどのエンジェルズの群れが迫ってきていた。 ーーーーエンジェルズ。 魂の運び屋とも言われ二人一組で役目を果たした下界の魂を天界へと持ち帰る。 裸の幼児の姿をしていて、背中に白い小さな翼を生やしていて、一見すると見た目は可愛いがその実エンジェルズ達は皆、陶器製の置物のように虚ろな瞳で表情がなく気持ち悪い。 そんなエンジェルズ達が大軍をなして俺達のもとに総攻撃をしかけてきた。 それはなぜか? 答えはとても簡単。 俺達がエンジェルズの仕事を邪魔しているから。 まあ言ってしまえば、俺たち悪魔のお仕事ってわけさ。悪戯かな? 俺は右手でエンジェルズを薙ぎ払う。 攻撃を受けたエンジェルズはぼろぼろと体が崩れて消えていく。 魂の運び屋であるエンジェルズは戦闘用に作られた訳では無いのでかなり弱く、そして脆い。     
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