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どんどんと押し寄せるエンジェルズ達に身構えていると、エンジェルズ達の動きが空中でピタリと止まった。そして大きく1つの集団だったエンジェルズの群れが500匹づつぐらい?左右に別れそして、勢いよく中央でぶつかり合った。その衝撃で大量のエンジェルズ達が崩れ消えていく。
「一発じょ~!」
相棒の念力を使った攻撃だ。
気付いた人もいるかもしれないが、相棒は感情が高ぶると変な口調になる。
俺達はそのまま押し寄せるエンジェルズ達を薙ぎ払い続けた。
空を覆っていたエンジェルズ達がもう数える程しかいなくなったところで戦局は一気にひっくり返された。
「あ……パイロ。やばいよ、僕達死んだかも」
「あ?なんで?あとちょっとじゃねえか」
言いながら、光差す空を見上げると真っ白なスーツに身を包んだ5人の姿を発見する。
彼らは背中に大きな翼を生やし、頭の上には光る輪っかが浮かんでおり、身体の周りには白く光るヴェールのようなものを纏っていた。
「なんだ?あいつら……」
「どう見ても大天使でしょアレ!早く逃げないと死んじゃうよ!」
「大天使~?んなわけあるかよ。大天使様が俺達みたいな小物を相手にわざわざ天界からお越しくださるかよ……」
「それはそうなんだけど……でも多分真ん中にいる金髪の天使はガブリエルで、左の緑髪はルシファーじゃないかな……昔読んだ悪魔通信に見かけたら即逃げろ!って書いてあったと思うんだけど……」
「ふ~ん。まあ確かに神聖な凄みみたいなーーーー」
ここで俺はその場に倒れ込んだ。
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