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結局。
見田村さんの見事な化粧の腕と、兼子の懇切丁寧な指導により、俺は一風変わった特殊な潜入のコツを身に付けてしまった。
「これなら、拳一人で潜入させても大丈夫そうだな。...まぁ、しばらくは兼子が近くで待機して、何かあれば駆けつけられるようにしておくか。」
「そうですね。」
兼子と陣さんの間では、見事に話がまとまってしまっている。
「さすがだな、拳。こんな短期間でマスターするなんて。」
陣さんが褒めてくれて、あまり嬉しくなかったのは初めてだった。
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