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「女の子泣かしちゃダメじゃないですか」
「ち、違います…」
背後からの声に振り向き言って固まる。
王子様だ。
いや、白馬の王子様に見えたのは、白衣を纏った保険医の白鳥先生だ。
なんというこてでしょう。
耳まで赤くなったわたしは見惚れてしまった。
どう見てもアラフォーの、妙に落ち着いた白鳥先生に、恋してしまった。
結婚指輪はしていない。
いやしかし、確かめてどうするどうなる。
単身赴任してきたらしい白鳥先生は、整った顔立ち。
ふわりとした髪。背も高く、物腰柔らかく、静かで、大人の魅力を感じた。
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