さん

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ただ見ているだけで。 見惚れていることが満足だ。 とか思っているのはわたしだけらしく。 周りのみんなはやれ矢水だ、なんとか先輩だとキャーキャーいってる。 変わってる、変な子だとはいわれたが。 ここまでとは。 ぶるぶるぶるっと頭を振ると、 「せ、せんせい、さよなら…」 やっとそれだけ言うと、靴を履き変えるのに手間取り転びそうになりながら、逃げて帰った。
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