よん

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「コクったって、彼女に?!」 確かに、告白されることはあっても、自分からいくのは見たことも聞いたこともなかった。 「昔の話や」 「じゃあ、今好きな子いるの?」 「知るか」 無愛想に応える。 「じゃあ、もしいなくて、昔みたいに痩せたら、付き合ってくれる?」 「ええっ?!」 さらにザワつく。 クラスの、いや。学校のアイドルにこんなに堂々と教室で告白するとは。 もちろんわたしはアイドルとは思ってないけど。 そして矢水はわたしをちらりと見て、呟くように、 「………痩せたらな」 こんなに甘いものが似合いそうな女子高生が。 矢水のために?! ダイエット?!
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