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お昼休み。
お弁当箱を開いてなんとなく隣同士、花子さんに。
「つかぬことをお伺いしますが」
「なにか?」
「自分の名前、気に入ってます?」
うーん、と少し考え、
「考えたことありません。どうして?」
いや、どうしてっていうか。
ト○レの花子さん、とか…わりと有名だし。
過去になにもなかったのだろうか。
明るく振る舞ってるだけかもしれないと。
羨ましい。
強い。
そのメンタルの強さがほしい。
「えっと、そういえば名前」
「あっ、……薯祓、…トヨ、…です」
段々、声が消え入りそうに小さくなる。
「トヨさん?!可愛い!!」
驚いた。
初めて言われたそんなこと。
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