よん

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お昼休み。 お弁当箱を開いてなんとなく隣同士、花子さんに。 「つかぬことをお伺いしますが」 「なにか?」 「自分の名前、気に入ってます?」 うーん、と少し考え、 「考えたことありません。どうして?」 いや、どうしてっていうか。 ト○レの花子さん、とか…わりと有名だし。 過去になにもなかったのだろうか。 明るく振る舞ってるだけかもしれないと。 羨ましい。 強い。 そのメンタルの強さがほしい。 「えっと、そういえば名前」 「あっ、……薯祓、…トヨ、…です」 段々、声が消え入りそうに小さくなる。 「トヨさん?!可愛い!!」 驚いた。 初めて言われたそんなこと。
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