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「華澄はいいよねえ。可愛いお名前で」
「いいでしょう」
それすらいつものやり取り。
最初は戸惑い、ウザがった彼女もあしらってくれるようになった。
「ホント、程ほどにしないと、お尻の軽い女の子だって思われちゃうよ?」
確かにそうだ。
誰彼構わずプロポーズして、本当に好きな人ができたら、どうなるんだろう。
だけど。
幸か不幸か、もう口癖のように思われ、今のところ問題はない。
「またやってるよ」
「がんばれー」
と。
「ある意味、いいキャラね」
「いいでしょう」
言ってヘコむ。
見た目がどうとか言うよりもはや、タナカでもサトウでもシオでもコショウでも。
なんでもよかった。
イモハライってなんですか?
トヨって………。
可愛いおばあちゃんになりそうだけど。
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