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高校に上がった夏休み。 離れて住んでいたお祖母ちゃんが亡くなった。 隣の県の山あいで、庭もそこそこの広い田舎の一軒家。 サラリーマンのお父さんの生まれ育った家で、小学生の頃はお盆になると毎年遊びに来てバドミントンとかしてた。 どうやらそれなりの家系らしいことをそのとき初めて知った。 大きな葬儀場で大々的に行われたお葬式は参列者がすごかった。 市長やら、どっかの偉い人も含めて数十人。 「……お祖母ちゃんて、すごい人だったの?」 お母さんにこっそり聞いてみた。 「資産家で、慈善事業もしてたのよ」
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