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第3章 ・・・無罪。そして始まる逆襲?
数日後。
約束通りジェスナーはミディアルの無罪を報道した。
真犯人ついては調査中にされていた。
城下町では報道にとても納得していた。
正義感が強く、元弁護士だったミディアルが、赤ちゃんを殺すはずがないと信じていたからだ。
お城の使用人達も安堵の声が響いている。
「よかった。ミディアル様、やっぱり犯人じゃなかったんだね」
「当り前さ、ミディアル様が殺しなんてするはずないよ」
「誰が犯人なんだろうね? 」
使用人達が事件の噂話をしている中、エデルはミディアルの無罪報道にイライラを感じてた。
エデルの部屋はお城の最上階にある一番広い部屋。
ここからは城の動きが見やすく、門から誰が入って来たか使用人が何をしているか、兵士がどんな動きをしているかを見渡すことができる。
豪華な家具に、高級なソファー、テーブルはガラスのテーブル。
何もかもがとても贅沢な品で揃っているエデルの部屋。
しかし、とてもガランとしていて温かさを感じない。
窓の外を見ながら、タバコを吸って、様子を見ているエデル。
12年経過して、年をとったエデルは厚手の化粧で年齢をごまかしているかのように、派手に着飾っている。
唇には真っ赤な口紅。
着ている服は派手なシルバーの膝丈ドレスに、首元はダイヤのチョーカー。
長い黒髪はアップにして、耳にはダイヤのイヤリング。
まるで魔女のようなエデル。
12年の間、好き勝手城で贅沢をしているエデルは、気に入らないとすぐにかんしゃくを起こす為、兵士からも、使用人からも一線置かれている。
国民達も「王妃とは認めない」と言っている。
ミディアルがいなくなり、無理やりお城に押しかけてきて、どんどん自分の荷物を増やしていったエデル。
ラディスと結婚して王妃になったと、単独報道を流したものの一度もラディスは顔を合わせる事は勿論、話をする事もしない。
夜中にエデルがラディスの部屋に、押しかけてゆく事もあったが、鍵が閉められている為入る事ができなかった。
まだ幼いイディアルと一緒に、夜は鍵をかけて寝ていたラディス。
昼間も鍵がかけられていて、信頼のある使用人以外は通してもらえなかった。
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