第3章 ・・・無罪。そして始まる逆襲?

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 ヴィエゴとリビアは既に病に臥せっており、病院に入院していた為、何も言う事はしなかった。  唯一、一緒に連れて来たフランツだけがエデルの話し相手だったが、だんだんとフランツもエデルと口を聞かなくなった。  今では必要なこと以外は何も話をしない・・・。  それでもエデルは満足しているようだ。  自分が王妃で国を支配していると思っているからである。  今回のミディアルの無罪報道について、不服を申し立てると検察局に訴え出ているようだが、保留のまま取り合ってもらえない状態である。  イライラしながら、タバコをふかして窓の外を見ているエデルは、獲物を狙う魔女のような目をしてる。 「ミディアル・・・どこにいるの? いったい・・・」  机の上にある写真たてに目をやるエデル。 「邪魔はさせないわ。・・・この王家一族は、根こそぎ潰してやる・・・」  写真縦には、エデルによく似た1人の女性と小さい頃のエデルが写っている。 「・・・おばあ様の仇は、必ず・・・」    窓際に置いてある小さな小瓶を手に取るエデル。  その中には白い粉が入っている。 「やっぱり、罪をかぶせるだけじゃやだめね」  そう言って手にしている小瓶を怪しく見るエデル。 「急がなくちゃね・・・」  恐ろしく恐怖に満ちた目で小瓶を見つめ、怪しく笑うエデルはまるで魔女のような目をしている。 
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