第3章 ・・・無罪。そして始まる逆襲?

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 カリナスはリムルの目を見ると、辛くなった、しかし、これを受け取らないと何も報われないと悟った。 「分かりました。これは、快く受け取ります」  そう言って、紙を鞄にしまうと、代わりに分厚い封筒を差し出し、リムルに渡すカリナス。 「これは、私からの贈り物です。受け取って下さい」  分厚い封筒を受け取り、リムルは中を見た。 「・・・確かに受け取りました。ご協力感謝いたします」 「いいえ。本当に、これで私も心が軽くなります。罪に問われても、何も悔やむ事はりません」 「罪にはならないように、私の方から話しておきます。もう、あなたは十分に償ってくれています。これからは、多くの人々を救ってあげて下さい」 「そうします」  リムルとカリナス医師の密会。  それは何かのトレードのようだった。  南グリーンピアトからやって来たカリナス医師。  この人物が、この先大逆転のカギを握っている事は言うまでもなかった。  しかし。  この2人の密会をガラスの向こうで見ていた者がいた。 「・・・あの人は、確か国立病院にいたカリナス医師。・・・」    見ていたのは偶然その場に居合わせたラディスだった。  公務に来ていたラディスが立ち寄った個室のカフェに、ガラスの向こう側で密会してるリムルとカリナスを目にして、そのまま様子を見ていたのだった。  話している内容は聞こえないが、リムルがカリナスに何かを渡し、カリナスがリムルに何かを渡している様子は見る事ができた。  親密な様子を2人を見て、何か秘密がある事は直感的に感じたラディス。    しばらくして、カリナスはテノリエと一緒に帰って行った。  リムルはカリナスから受け取った書類を持って、検察局へ戻って行った。  ラディスは様子が気になり、こっそりカリナスの後をつけて行った。        
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