7ct

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「わかった。もう何も言わない。だけど……」 私の髪をゆっくり撫でると、ガーネットは大きく溜息を吐いた。 「タンザナイトに伝言頼んだけど、やっぱり自分で言わなきゃダメだね」 ガーネットの澄んだ紅い瞳が、真正面から私を捉えた。 「あたしは、アメシストの事が大好き。大切な仲間だと思ってる。だから、信じて待ってる。あんたが、その恋に決着つけて帰って来るのを。だからちゃんと、戻って来て……」 「ガーネット……」 私は堪らず、ガーネットを抱きしめた。 「大丈夫。ちゃんと戻って来るから。私だって、ガーネットのこと大好きだもん」 「どうせコスモの次でしょ?」 ガーネットが、泣きながら笑った。 「その指輪、アメシストと同じ紫色。悔しいけど、良く似合ってる」 「ありがとう。コスモに言っとく」 「馬鹿……」 息ができない程強く、ガーネットが私を抱きしめた。
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