5ct

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ふっと笑みをこぼすと、コスモが私に視線を戻した。 「僕は、君に会えた。君が、会いに来てくれた。他の彷徨える魂がどうなのかはわからない。だけど、これってもしかすると、すっごく幸せな事なのかも知れないよ」 「そう……なのかなぁ?」 「そうだよきっと。だから僕は大丈夫。彷徨える魂の中でも、僕はきっと優秀なんだ」 「優秀って……」 思わず吹き出した。 私につられ、コスモも笑った。 二人を取り巻く空気が、少しだけ柔らかくなったような気がした。 「また会える?」 コスモが聞いた。 「もちろん。来るなって言われても来るから」 「その話はもうやめようよ」 バツの悪そうな顔で、コスモが頭を掻いた。その姿に、私はまた少し笑った。 「リセットされたら、真っ先に飛んでくるから」 「うん。待ってる」 「それじゃ」 「また」 名残惜しさを残しながら立ち上がると、私はナビゲーションピクシーを呼んだ。
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