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「辛かったわね……」
隣に跪くと、琥珀が私の両手を取った。
「琥珀さん……。私……」
涙がこぼれた。
琥珀の優しさが、胸をついた。
「私、どうしたらいいの?」
「アメシストは、どうしたいの?」
「私は……」
琥珀の金の瞳を見つめた。その瞳には、私が映っている。その、自身の姿に問いかける。
自分は一体、何がしたいのだろうか?
「私は……コスモを助けたい。コスモの魂を、浄化に導きたい」
そうだ。
私はコスモを助けたい。
コスモの魂が救われるなら、どんなことでもしてやりたい。
その為なら、罰を受けたって構わない。
コスモは、私の大切な……。
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