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突然、金の瞳に影が落ちた。
「それは、無理よ」
「なんで?」
「コスモが彷徨える魂だからよ。あそこに導かれた魂は、こちら側に来ることはできない」
「どうして?」
「それは……」
一旦口をつぐむと、琥珀は私から視線を逸らした。
「彼らの魂は、穢れているから……」
「……!」
思わず立ち上がった。その拍子に倒れた椅子が、室内に大きな音を響かせた。
「コスモの魂は……! コスモは……!」
「アメシスト……」
琥珀が私の手を掴む。
その手を振りほどくと、私は一気に言葉を吐き出した。
「コスモは穢れてなんかいない! コスモの魂は、とても綺麗なの! 私なんかよりよっぽど……! 何も知らないくせに、勝手な事を言わないで!」
そこまで言うと、私は家を飛び出した。
一瞬だけ見た琥珀の表情は、見たこともない程の悲しみを蓄えていた。
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