6ct

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「どうしてそんなに怒ってるの?」 「だって、コスモの魂が(けが)れてるなんて言うから……。コスモの魂は、決して穢れてなんかいない。それは、私が一番よくわかってる」 「ありがとう」 コスモの顔に、笑みがこぼれた。 「なんで笑うの? 悲しくないの? 穢れてるなんて言われて」 「全然」 楽しそうに、コスモが笑った。 「何が可笑しいの?」 なんだか腹が立ってきた。 私がこんなに悔しい思いをしているのに、コスモは何で笑っていられるのだろうか? 「だって」 笑いながら、コスモが続ける。 「嬉しいんだもん」 「嬉しい?」 この人は一体、何を言っているのだろうか? 私は、コスモの顔をまじまじと見つめた。 「嬉しいに決まってるじゃん。だって、一生懸命庇ってくれたんでしょ? 大事な琥珀さんを敵に回してもさ」 「敵にって……」 「ありがとう。アメシスト。僕はね、例え世界中の人々に非難されたとしても、ただ一人、アメシストだけが信じてくれれば、それでいいんだ。他には何も、要らないんだ」 「コスモ……」
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