32人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
6ct
「私に、何か言う事があるんじゃないかしら?」
「えっ?」
琥珀の言葉にドキッとした。
あれから無事にリセットされ、いつものように琥珀が私の家に来ていた。
私を見下ろす、視線が痛い。
「な、何を?」
無意識に吃ってしまう。
「あなたは本当に正直な人よね。まあ、それがあなたの良いところではあるのだけれど」
琥珀の金色の瞳が、私の心の内部を覗く。
「琥珀さん……。何か、知ってるの?」
「やっぱりね……」
「あ。しまった」
私は思わず舌を出した。
最初のコメントを投稿しよう!