第1章

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身代金目当てに、遺伝子工学の世界的第一人者のガキを誘拐して電話をかけた。 電話に出た親は俺が用件を切り出すと、「食ってよいぞ!」と怒鳴り一方的に電話を切る。 電話の受話器を睨みながら如何いう事だと首を捻っていたら、ガキを監禁している部屋からグオォォウ! と猛獣の吠え声が響き、鋭い牙が並ぶ大きな口を開けたガキが涎を撒き散らしながら部屋から飛び出て来て、俺に飛び掛かって来た。
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