第1章

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ウオォォォォ――――――――ン! 「うるさい! 夜中に遠吠えしやがって、叩きのめしてやる」 虐待している飼い犬の遠吠えで眠りを邪魔された俺は、飼い犬を叩きのめそうと木刀を手にして犬小屋に向けて 駆け出した。 犬小屋の前に飼い犬はおらず、代わりに千切れた鎖を首輪から垂らした飼い犬に似た顔をした大きな毛むくじゃらの男が立っている。 男は俺の顔を見て、鋭い牙を剥き出しにしニヤリと笑った。
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