プロローグ

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§A3 確認、そして再会  翌日午前6時35分。  パソコンはネットから外して起動している。  画面に出ているのは電源電圧測定ソフト。  ACアダプタを通しているのではっきりとした値は出ない。  でも参考にはなるだろう。  また部屋のLED照明をつけっぱなしにもしている。  白熱灯より電源断の反応が早そうな感じがするから。  そして目覚ましの電波時計が6時40分を告げる。  照明が瞬くように一瞬消えた。  パソコンからも電源電圧が下降し、元に戻ったとの表示を確認出来た。  つまりあのアナクロスタイルの怪人が言った事。  その一部は少なくとも事実だった訳だ。  だからと言ってあの怪人の言葉全てが事実とは限らない。  それでも僕は話だけは聞く気になっていた。  午後17時05分。  高校から帰ってきた僕はVRアダプタをパソコンに接続する。  普段は昼休みにもスマホにVRアダプタをつけWeb閲覧をしている。  でも今日はしていない。  出来るだけ花月朗との接触に気を使いたかったから。  他の事象を気にしながらでは気づくべき事項にも気づけないだろう。  VRアダプタを装着してネットに接続。  瞬間、世界が変異する。     
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