第2章 私の興味の行方

18/18
前へ
/249ページ
次へ
 普通の女の子が軽く使う『恋人』以上に親密なのではないだろうか。  身体の関係とかはまだにしろ。  そう、きっと知佳はそれ位には三崎君を気に入っている。  今の私には何故かわかる。  それは私自身がそうなりそうだから。  もっと三崎君を知りたい、話したい、近づきたい。  そんな事を密かに思っているから。  理性はここで止めておけと言っている。  彼と約束した事だけを守って時を待てと。  それがきっと正しい。  正しいのだけれど……  私にはわかる。  私はきっと、その正しい道を選べない。
/249ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加