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最低の死様
そして、白亜の殿堂に、アレハンドロ・オルテガが転移した時、向こうから、ルンルンの、裸の美女が足取りも軽く歩いていた。
誰だ?その美しさ、まるで愛の神エラルのようだ。
女が、アレハンドロの目の前で消えた。転移魔法ですらなかった。
混乱の中、アレハンドロは、師匠の部屋の扉を乱暴に開け、ガックリと膝を落とした。
全裸の賢者サルバトールは、うつ伏せで絶命していた。
アレハンドロは見た。賢者が最後に握っていたものを。それは、死後硬直で怒張したままの己の股座の矛先だった。そこからは、断末魔のように、どろっとしたものが流れ出ていた。
それは確かに、特濃だった。
アレハンドロは、泣きながら絶叫した。
「ふざけんなボケええええええええええ!!そんな最低な死様、誰に何て報告すりゃあいいんだよおおおおおおおおおお!!!」
それはショッキングな死様だったという。
了
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