ゴゴドンゴへの道 あと屁

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ゴゴドンゴへの道 あと屁

ジョナサンの二丁拳銃が、犇めくエルダーハーピーを一掃した。 「アリエールとイゾルテは魔法で弾幕を張れ!エメルダはクリスタルリザードでクリステラを守れ!ルルコットとフランチェスカは待機だ!動くなよ!」 ジョナサンの指示通りに戦場は展開していった。 猛威を振るったのはジョナサンの銃だった。縦横無尽に疾走し、左右の9ミリが、ハーピーの心臓を、額を貫いていく。 アルテミシアは落ちていた石でハーピーを蹂躙した。 危うい場面は特に無かった。雲霞のように湧くハーピーには、ジョナサンの銃器が活躍していた。 だが、彼方から、森が近づいてきた。 「スライム。あれは何だ?」 「大陸ガメだ。全長は二キロルくらいある」 「ムッチャクチャじゃねえか!あんなんどうやって」 その時、空が割れた。 空を覆う暗雲を切り裂いて、魔王が撃った雷撃が、大陸ガメを一撃で屠っていた。 「今更ながら凄え面子だな。残ったハーピーを処理するぞ」 ジョナサンが、マガジンを交換して言った。 驚異の大戦果と言えた。倒したエルダーハーピーは80を超え、他にはハオウグマが二頭、他にレアモンスターの大陸ガメがあった。 東の大陸の海岸線には最果ての町を称する宿屋が並んでいた。その先には最早人間はいないという。 最果て亭という名の宿の主人の話では、夜な夜な現れる邪悪な小鬼まで出るという。 この時点で、旅行記などを発行していればとんでもないミリオンセラーは間違いなかった。
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