0人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
クレヨンの中のピッポちゃん!
「ピッポちゃん!あーちゃんご飯食べてくるからチョット待っててねー」と茜は自分の部屋で独り言を言って居た。
茜は洗面所で手を洗って茜専用の子供用椅子に座った。
「今日は茜ちゃんの好きな、オムライスよ!」
「ワー!あーちゃんオムライス大好き!」
「パパは?」と茜が紗江子に聞いた。
「パパは今日お仕事で遅くなるから、ママと茜ちゃんだけ、先に食べて下さいって」
「パパがいないと夕ごはんもチョット寂しいねー」紗江子が茜に言った。
茜は「ウン、でもピッポちゃんがいるから、あーちゃん寂しくないよ」
そんなにお気に入りなのねーピッポちゃんは?と紗江子は思った。
もう一度、紗江子は茜に聞いた「ピッポちゃんってどのお人形さんなの?」
茜は「ピッポちゃんはお人形さんじゃないよー」
「エッ?お人形さんじゃ無いの?」
茜は広告の裏にクレヨンで書き出した。
四角ぽっい線に手と足らしき物を書き、目は上下に離れて居た。
紗江子は3歳児が書く絵だから、こんな物かと思って茜に見ていた。
「ねぇ、茜ちゃん、ピッポちゃんって四角い顔なの?それと、お目々がこんなに離れてるの?」
茜は「ウン!そうだよ」
最初のコメントを投稿しよう!