クレヨンの中のピッポちゃん!

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クレヨンの中のピッポちゃん!

「ピッポちゃん!あーちゃんご飯食べてくるからチョット待っててねー」と茜は自分の部屋で独り言を言って居た。 茜は洗面所で手を洗って茜専用の子供用椅子に座った。 「今日は茜ちゃんの好きな、オムライスよ!」 「ワー!あーちゃんオムライス大好き!」 「パパは?」と茜が紗江子に聞いた。 「パパは今日お仕事で遅くなるから、ママと茜ちゃんだけ、先に食べて下さいって」 「パパがいないと夕ごはんもチョット寂しいねー」紗江子が茜に言った。 茜は「ウン、でもピッポちゃんがいるから、あーちゃん寂しくないよ」 そんなにお気に入りなのねーピッポちゃんは?と紗江子は思った。 もう一度、紗江子は茜に聞いた「ピッポちゃんってどのお人形さんなの?」 茜は「ピッポちゃんはお人形さんじゃないよー」 「エッ?お人形さんじゃ無いの?」 茜は広告の裏にクレヨンで書き出した。 四角ぽっい線に手と足らしき物を書き、目は上下に離れて居た。 紗江子は3歳児が書く絵だから、こんな物かと思って茜に見ていた。 「ねぇ、茜ちゃん、ピッポちゃんって四角い顔なの?それと、お目々がこんなに離れてるの?」 茜は「ウン!そうだよ」     
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