パパからの電話!

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パパからの電話!

紗江子は3歳児が良く空想の中の出来事を、いかにもホントの様に喋っていて、茜が一生懸命に考えた空想の出来事だと思って居た。 紗江子とて母親から「お前の小さい頃は、童ちゃんって良く言っていて、頭の中で作った空想の友達の話を良くしていた」と聞かされて居たから、茜もそんな歳になったんだと紗江子は思った。 それにしても、チョット不気味な絵だと思って居たが茜が一生懸命考えて作った空想の友達を貶す訳にはいかないと紗江子は思った。 夜8時、紗江子は茜と一緒にお風呂に入り、その後茜を寝かしつけた。 「パパったら遅いはねー?」 そんな時紗江子のスマホにパパ和也から電話が来た。 「あーママ!俺だけど、どうも企画会議が長引きそうで、徹夜になるから、明日朝一で帰って着替えたらまた、会社に即、戻らないと行けないから、玄関に、Yシャツとネクタイと靴下と下着だけ出して置いてくれるかなぁー?ママや茜を起こすにはチョット時間が早いから着替えたら、そのまま家を出るから、宜しく頼むよ!」 紗江子は「ハイ・ハイ、いつもの事ねー!身体大丈夫ぶ?無理しないでよ」 和也は広告代理店のサラリーマンだったので、この様な事は過去にも何度かあった事から、紗江子は和也の身支度をして玄関の籠に入れて置いた。
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