124人が本棚に入れています
本棚に追加
/378ページ
「陽樹、バスケしてく?」
「やめとく」
委員会を終えて、資料を片付けて席を立つ。
今年から委員長になって、生徒会との付き合いもあったり、資料作成も先生と一緒にやったりと、拘束時間が増えてきた。
バスケもする時間が最近はなくなってきた。
「あ、なっちゃんが待ってるんだろ」
ニヤニヤと笑うこいつはバスケ部キャプテンの冴島涼
入学当初は俺もバスケ部の一員としてこいつとバスケをしていた。
俺が辞めてからも部員たちは俺と絡んでくれるし、時々練習にも参加させてもらったりしている。
後輩からも好かれて、行くとみんな近寄ってくる。
冴島も普段はふざけているけど、キャプテンになるほどの実力はあるのだ。
最初のコメントを投稿しよう!