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そうして俺と3人の魔神将との戦いは切って落とされたんだ。
開幕は……至極普通だ。
奴らのコンビネーションはぎこちないながらも、以前タッグで戦いを挑んで来たヴァッダーとフエゴに比べれば格段に連携が取れていた。
何よりにも、奴らは歴戦の勇姿であり高レベルの魔族だ。
クリーク達みたいに未熟な者でないだけ、その攻撃力は厄介なものだった。
風魔神将アネモスの巨斧が襲い掛かり、その攻撃を躱せばそこを空魔神将ウラノスが二刀流で切り込んでくる。厄介な手数の攻撃に対応している処へ、海魔神将ゼーの大刀が背後から迫りくる。
更に厄介だったのは、その攻撃パターンは一定では無いと言う事。
様々な組み合わせで、俺の予測を妨げるように工夫されていたんだ。
ただし残念ながら、そんな通常技の連続攻撃も俺には通用しなかった。
これは奴らの連携云々ではなく、明らかに違うレベル差によるところが大きい。
つまり、3人の魔神将が連携しようとも、俺のレベルの方が上手だったと言う事だ。
勿論、あっさりと奴らを無力化出来るほどに差はないが、このままならいずれは奴らを倒す事が出来るだろう。
―――このままだったなら……な……。
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