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「くらえっ! 激烈竜巻っ!」
一瞬の間隙を突いて、風魔神将アネモスが特殊技を繰り出して来たっ!
「ぐ……ぐうぅ……」
俺はそれに耐えようとするが、如何に聖霊の加護を得ている「光の盾」と「聖霊の鎧」であろうとも剣技と魔法、そして正しく自身の特性が加味された「必殺技」には大きな効力となり得ない。
そして俺は……自分で言うのも何だが細マッチョだ。
ハッキリ言って、同年代のアラフォー野郎どもが羨むナイスボディの持ち主だ。
だが、今回はそれが裏目に出る。
細い……と言う事は……軽いんだ。
「う……うおぉっ!?」
俺の身体は奴の放った暴風に負け、あっという間に上空へと飛ばされてしまったんだ!
これも実際は、アネモスだけの力じゃあない。
協力関係にある空魔神将ウラノスと海魔神将ゼーの効果が影響している。
空と海は嵐の属性に相性が良く、その効力を数倍に引き上げるんだ。
恐らく奴らはそんな事なんて知らないんだろうけど、今はそんな事なんて関係ない!
結果として、俺の力を以てしても防げない程の攻撃を喰らう事になってるんだからな!
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