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「おおっ! 天割雷っ!」
そして中空に投げ出されて身を躱せない俺に、空魔神将ウラノスの極大雷魔法が襲い掛かったっ!
「ちいっ!」
俺は咄嗟に身を捩り、巨大な雷を光の盾で受け止めた。
盾自体に魔法を軽減する効力は無いが、聖霊の鎧がその役割を果たしてくれる。盾で受け止めたのは、衝撃と熱を軽減するためだった。
俺自身が「雷属性」に耐性があるから、受けたダメージ自体は大した事は無い。
だがやはりと言おうか、嵐の特性を持つ海と風の影響で奴の魔法も威力を増大させている。
俺は雷の威力に押される様に、宙から地へと叩きつけられる速度で落下する羽目になった!
そしてそこで待っていたのは。
俺が地面へと叩きつけられる直前に襲い掛かって来た……大津波だった!
「逆狼奔波っ!」
海魔神将ゼーの作り出した巨大津波が、為す術の無い俺を呑み込んで渦巻くっ!
「ぐおおおっ!」
魔法的に強化されている海流は、俺の身体を容赦なく巻き付き捩じ上げ締め殺そうとする! 如何な俺でも、この3連攻撃には対処のしようが無かったというのが本音だった。
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