激烈! 3魔神将!

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激烈! 3魔神将!

 一段高い場所から俺を見降ろしている魔族達へと近づき、それでも距離を取った場所で俺は歩みを止めた。  奴らが不意打ちなどと言うある意味不名誉な事を嫌うのは知っているが、それでも用心に越した事は無いからな。 「貴様が……勇者であるか」  対峙した俺に、正面の3人からではなくその後ろに控える4人の内の一人からそう声が掛けられた。  その貴族然とした話し方には、どこか余裕が感じられる。  それもそうだろう。  ここから感じる奴らの強さ……所謂「気勢」って奴は、前の3人よりも後ろの4人からの方が強く感じる。  間違いなく、あの4人が真打って奴だろうな。 「……ああ。俺が勇者だ」  そして俺は、至極簡潔に奴の問い掛けに答えた。  別に、魔族と会話する事に否やは無い。だけどそれが、明確な敵対行動を取っている奴ならその限りじゃあない。  会話を交わせば情が移る。  そしてそれは、一瞬の決意……眼前の敵を葬ると言うチャンスを鈍らせる事になる。  魔族にはあまりそう言った感傷的な所は無い様だが、俺達人族にはどうにもそう言う部分がある。俺はそんな人族の特性が嫌いではないが、今この時には必要のない事だ。 「ふむ……確かに強者であるな。勇者自身の強さも然る事ながら、その身に纏う装備の数々……特級である」  まるで値踏む様に俺を見るその魔族が、感心したようにそう独り言つ。  そしてそれに同意する様に、他の3人も同じく頷いた。  何の反応も示さなかったのは、奴らの前に並ぶ3人の魔族……魔神将だけだった。
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