ネクロノマキナ ~勇者に敗れた死霊術士は、勇者の孫と旅に出て~

死霊術士は起きられない

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　ううん……あと三日……三日だけ眠らせて。

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　………………！！！！！！？？？？？

　まるで、耳元で突然鐘を何度も叩き鳴らされたかのようだった。

　脳の中まで響いた大音量に、意識は完全に覚醒した。激しい耳鳴りと頭痛を抱え、ビャコウは棺桶の中からばね仕掛けのおもちゃのように飛び起きた。

「な、な、な、何が起こりやがったーーーー！！！！！！」

　叫びが洞窟中に響き渡る。

　棺桶の蓋にぶつけた頭が痛い。否、それ以上に突然響いた音を聞いた耳鳴りが痛い。
　しかし、痛いということは体の感覚が正常であることを意味する。おぼろげな頭で、自分が一度死に、そしてネクロマンサーの力を使った復活の秘術で蘇ったことを思い出した。