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「吉野さんか…。」
ふと、見ると、部長が椅子に座り、腕を組みながら考え込んでいる。
『なにか、問題あったでしょうか?』
「あぁ、いや。…まぁ、大丈夫だろ。」
『…?』
「ぃよっし。皆よく聞け。今回、成宮の方のCMは、いつもと違う分問題にぶち当たることが多くなるかもしれない。それで皆には、サポートやアドバイスを宜しく頼みたい。」
「はい。」
「あいよー。」
「りょーかい。」
とそれぞれ口にする。
僕も慌てて、
『よ、よろしくお願いします!』
「で、だ。」
『はい。』
「今回、吉野さんには私の方から頼む。だから、スタッフを随時集め、指示できるようにしっかり構成しておくこと。いいな。」
『はい!』
今後のことを考えると、不安もあるが、少しワクワクしながら詳しく構成を練ろうと椅子に座ると、
「よかったな。」
と横から志貴に耳打ちされる。
その言葉にコクと頷く。
『志貴、ありがと。』
「じゃあ、貸1ということで、お昼一緒に食べよ。」
『?
そんなんでいいの??
珈琲くらい奢る…!!』
「お?気前がいいな〜!
俺は、珈琲とケーキな!!」
『なんなんですか…。』
「後輩にたかるのは良くないですよ、寺嶋先輩。」
「おいおい、ケチだぞお前ら〜。」
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