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枕元のスタンドの遠慮ない光で、瞳がきらめく。浅黒い肌は艶っぽく照らされる。細い肩、長めに伸ばした髪。さらりと髪が肩を滑る。
二人きりの時、純さんは無言のまますっと寄ってきて、いつもの定位置におさまるような自然さで、俺の腕の中に入ってきたり、腕枕したりする。特に腕枕が好きらしい。髪を撫でられるのも好きだ。
その時の純さんの、安らいだ柔らかな表情は、まるで猫。そんな顔を見てると、ふわふわとすげえいい気分になれる。
頭って、人間の一番大事な部分だよな? それを完璧に預けられてんだから、身も心も手に入れてるってことになるよな? 純さんだって、そう思ってるよな?
うわ、ダメだ。考え出したら止まんなくなっちまった。
健司の言葉か? 健司の言葉なのか? なんだか知らねえけど、俺ん中にかなりの波紋が広がっちまったのか? これしきのことで?
知らずため息をついたらしく、大ちゃんが非難するような目で俺を見た。気づかないふりに限る。
俺はこれまでなんも、自分の立ち位置に疑問を持たずに来たし、満足してるつもりだったのに。今さらだろ、自分にがっかりだわ。
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