親友の想い人

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なにかあるな、と思って振ったその質問には。 「っ!!ちょっと来て!」 ものすごく焦った声と、手首の痛みが返ってきた。 「あー。分かった、分かったから一回手首放して!」 そんな私の声も無視して、莉織はずんずん進んでいく。 連行されたのは、理科室の裏の隠れ家的な通路だった。 私をまっすぐ見て、莉織はおもむろに口を開いた。
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