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幹部室のドアが勢いよく吹き飛び、これでもかってくらいキラキラ衣装の
少女が飛び込んでくる。キリリとした目元をマスクで覆った彼女は、こちらを見据え、
日曜朝の定番?お決まりの台詞を叫ぶ!
「闇を照らすは光の常!正しき光“ファニーライト”推参!悪の軍団“ゾット”の
副幹部カーネル・ボーン、貴方達の野望もここまでよ!覚悟なさい!!」
「ば、爆萌えだぜ…」
「えっ?」
「いや、口がアレだ…すべっ…まぁいい、ようやくここまで来たかぁ?ファニーライト!
確かにゾットはここまで、しかし、悪を生み出す闇は人の世と表裏一体。
第二、第三の我等が
再び世を覆うだけだぞ?その繰り返しを続けるか?貴様等は?何故、戦う?
変わらないと知っていて、あがく行為に意味はあるのか?何の終わりもない戦いを
続けるのか?」
黙り込む少女を見て、若干の満足。この台詞を考えるのに随分かかった。暗記するのは
到底無理(ライトは気づかないが、彼女の後ろの天井にはカンペが貼ってある)
「…それでもいいよ…」
「!?」
「意味がなくてもいい、誰かの光になれるなら!それが私達の正義!」
(赤丸100点!よくできました!抱きしめて、頭ナデナデしてぇ!)
という感情を全力で抑え、返事を返す。こん時ばかりは多少の歓喜を
爆発させてもいいだろう。
「GOOD…(ここは小声で)フ、フハハハハ、なるほど馬鹿だなぁ?貴様等は!本当に!
だが、しかし最高の敵よ!行くぞ?ライト!見事我を討ち取ってみせろ!」
ボーンの台詞に、とってもお礼儀よく頷いたファニーライトがこちらに向かってくる。
それに答えるべく引き上げたブラックソードが彼女の武器とぶつかり、巨大な光が辺りを包んだ…
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